胡蝶の棺【感想】【赤い靴】

ゲーム

先日ツイッターで交流のあるフォロワーの方から、胡蝶の棺という同人ゲームをいただきました。僕の大好きなvanillaさんが原画家をするゲームです。内容は大正時代「蝶」に狂い家を勘当された青年の話です。僕はかなり好きで、同人ゲームなのですが同人ゲームとは思えないクオリティの作品でした。ネタバレありで感想を書きますので、未プレイの方はご注意ください。

シナリオ

主人公の章一郎は優しい姉に甘やかされ、蝶を追いかけることに夢中になり家業を手伝いもせずに放蕩息子をしていたところ勘当されてしまいます。その後は旅をしながら蝶を追いかけ、舞台となる森で珍しい蝶を見つけるも逃してしまい、町に戻るには暗く、雨が降ってきたため木の下で雨宿りをしていたところをヒロインの藤宮葵に手を差し伸べられ…という感じが冒頭です。葵の館には執事の重蔵、メイドの菊、葵の(血の繋がらない)母親の薔子、人足の士郎などがいて、館の外の小屋には椿が一人で暮らしています。章一郎はこの館での暮らしの中で館にある愛憎を見ていくことになります。

登場人物紹介

特に好きだった登場人物を紹介します。一人目は、ヒロインの葵です。

葵、男のロマンを理解してくれる天使

葵ちゃんは本当にいい子です。優しくて家事もできて、名家の跡取りなのにそれを鼻にかけることなく、主人公に接してくれます。…最高ですね、こんな子は誰でも好きになります。メインヒロインであり、かなりの秘密を抱えて生きています。主人公以外は全員知っていることですが…。この秘密にはかなり驚きました。詳しくは後述します。

二人目は、執事の重蔵です。

重蔵、初対面初手暴力

重蔵はゲームを進めていく中、印象が二転三転したキャラクターでした。葵ルートでの彼は暴力的で取り付く島もないヤバい爺さん…でももしかしたらいい人かも?という感じで、薔子ルートでの彼は薔子に全く理解を示さず現在の薔子の人格を作ってしまった張本人とも言えます、最悪でした。そして、椿ルートでの彼は…。重蔵が椿について話すシーンはこのゲームでもかなりの山場になります。いやー、憎めない。散々殴られたけど。

三人目はヒロインの椿

椿、白髪+ロリ+兄さま呼び=大好き

椿は葵の姉です。ルートがロックされていて、最初は椿ルートは選べません。トゥルールート扱いですね。子供の無邪気さと残酷さがあり、我儘ではありますが主人公には終始好意的です。椿ルートやっていて、自分が子供の無邪気な好意に弱いんだな~ということに気付きました。抱き着いてくる子とかって無条件に好きになっちゃいますね…。

胡蝶の棺の評価点について

まず何といってもvanillaさんの描く絵です!これはやっぱり最高でした。立ち絵の時点で最高に可愛いのですよねー!!

怒ってる葵ちゃん、沈んでる重蔵、どっちも可愛い

葵ちゃんの表情が本当にどれも可愛くて、このゲームの明確な評価点の一つだと思います。葵ちゃん、怒った顔すらも可愛いです。一枚絵は質に差がありますが…概ね好きです。特に好きだった一枚絵は葵ちゃんルートバッドエンド

このバッドエンドは作中で主人公らしいことをほとんどしない章一郎の唯一の見せ場だったと思います。最高に綺麗な一枚絵に最高にかっこいい主人公の行動、ここ本当に好きです。

BGMも良曲があり、雰囲気に合っていました。BGM名がわからないので、どれということはできないのですが、薔子のテーマ曲や夕暮れ時に流れる曲は特に好きです。

【感想】

胡蝶の棺は所謂「館モノ」で、僕はこういったゲームをプレイするのは初めてした。最初に書いた通り、僕はかなり好きです。舞台が大正時代なので、登場人物の話し方が特徴的で、言葉の中にたびたびカタカナが入ったりします。これも大正時代の雰囲気を感じられてよかったです。(実際の大正時代がそんな感じだったのかはわかりません。汗)

そしてシナリオですが、章一郎の知らないヒロイン達の過去がなかなかに壮絶で、それぞれ辛い思いをしています。中でも葵は椿の婚約者と駆け落ちしようとして失敗、婚約者とお腹の子供を失うという衝撃的なものでした。こういったゲームでヒロインが過去に好いていた男が作中名前ありで出てくる(故人ですが)ってなかなか珍しいのではないでしょうか。…ヒロイン3人全員、過去に男ありですね…珍しいです。しかも、葵は堕胎経験あり。こういうのあまり好きでない人もいるかもですが、僕は話に深みが出て良いと思います。というか、全ルート過去の男がシナリオの根幹に関わります、これが無ければシナリオが成立しない…。主人公の章一郎も変わり者ですが、蝶に対する愛情だけは確かです。度々蝶を見つけてはヒロインそっちのけで蝶に向かっていきます。こういう、何かに一生懸命なキャラクターって好きです。全体的に描写が丁寧で時代背景に合わせた作品作りをされています。すごく好感が持てました。駿河屋で確認したところソフトは品切れ、僕が行くショップでは一度も見かけたことがないので、現在は探す方が難しいかもしれません。もしお見掛けしましたら手に取っていただいても損はないかと。

以上、胡蝶の棺の感想でした。それでは。

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