初めて小説を書いたときの話

みなさんは、小説を書いたことがあるでしょうか。僕はあります。こんなニッチなブログを見てくださる方なら1度は挑戦したことがあるのではないでしょうか。「ラノベで一発当てて、本を出版して印税収入で働かずに生きてやるぜ!」と考えたこと、あるはずです。今日は実際に書いて思ったことをつらつらと書こうと思います。あるあると思いながら読んでくだされば嬉しいです。

小説なんて楽勝っしょ(笑)寝る前にベッドで妄想してるし(笑)てか俺文学青年だったし(笑)

みなさんは寝る前に妄想(正確には空想だと思いますが、妄想のほうがしっくりくるので妄想とします)をしていますでしょうか。僕はしています。覚えている限りで最初にはじめたのは中学生の頃です。その頃僕は中古ゲームショップで『シスター・プリンセス』のパッケージを見て、周囲に人がいないかどきどきしながら説明文を読んでいました。(こんなに可愛い妹が12人!最高の生活だ!)そして、プレステ本体を持っていないのにゲームだけを買うという暴挙に踏み切り(これが最初の恋愛アドベンチャーゲームの購入でした)、パッケージと説明書を読んでどんな話か妄想する毎日でした。『この可憐って女の子、こんな子が妹だったらいいなぁ』プレステ本体を実際に手に入れたのは2年後くらいでしたが、その頃には僕の中で可憐のイメージは固まっていました(妄想)、思い出をたくさん作りました(妄想)、外国で二人だけの結婚式をしました(妄想)、子供は2人で上が男の子下が女の子で僕と可憐のように仲の良い兄妹でした(妄想)。

はい、(妄想)に囲まれた僕の青春です。そんな妄想や、最近流行りのなろう系小説のような妄想をひたすらしていました。その妄想を掻き集めれば小説を書くことなんて楽勝だ!1日1万文字書いてやるぜ!印税収入で楽して暮らせるようになったら、新しい車を買って今の仕事は辞めて自由を満喫してと、書き始める前から成功したときの妄想までしていました本物のアホだと思います!そんな僕は、実際に小説を書き始めて地獄を見ます。見ました。自分の妄想とクリエイティブな能力が如何に低レベルかを、即思い知らされます。

え?俺の妄想、内容なさすぎ?書くことなさすぎ?もう終わり?

実際に執筆を始めて思ったことが『書けない!』あれほど寝る前に妄想してるのに、毎日してるのに、それだけが楽しみになのに!書けない!書くことがない!そうです、書けませんでした。どんな内容にするか何も決めずに、登場人物(自分と妹)だけ決めて、何かを作ろうとしても全く上手くいきませんでした。何にせよ、どんな話にするか決めなくてはいけません。妄想の引き出しを開けましたが、僕と可憐は部屋でいちゃいちゃ、通学路でいちゃいちゃ、スーパーマーケットでいちゃいちゃするだけで、何も危機や波乱などありませんでした。普段漫画を読んだりアニメを見たりしているときに『俺ならこうするのになー!センスねーなー!』なんて言ってるのに、実際に作ってみたら全く違う世界でした。

諦めたい…でも友達に宣言しちゃった…

しかし、僕にはやらなければいけない理由がありました。友達に「今年の5月に小説の公募あるから小説書いてそれに応募するわ、俺にできないことはない」と宣言してしまったのです。その当時の僕は(ここで諦めたらカッコ悪すぎる、そんなのは俺のプライドが許さん!)と思い必死に展開を作り、なんとか完成させて出版社に送りました。400字詰め原稿用紙124ページ、僕が書いた文章の中で最長です。書き終わった後も推敲&推敲、誤字脱字、無駄な表現、口調がおかしい、そんなものばかりの自作小説でした。しかしどんな駄作であっても一応はやり遂げたという達成感があり、1次選考の結果発表日ほドキドキしながらホームページの更新を待ちました。更新されたホームページを見ると1次選考通過作品の題名と作者のイニシャルが大量にありましたが、その中に僕の作品はありませんでした。箸にも棒にも1次選考にすら引っかからず、少しショックを受けながらも『そりゃそうか』と思いながら作品名をしばらく眺めていると、気付いたことがありました。

一人で複数応募している人がいる

この公募は一人で何作品送っても良いのですが、私が見た中で、少なくとも一人で3作品送っている方がいました。本当に凄いです。1次選考を通過した作品が3つなので、実際はもっと多く作品を出しているかもしれません。ーつ作るだけで数ヶ月かかり、それも1次選考落ちの自分とは大違いです。何となく『負けたー』という気持ちがありました。

以上が、僕が初めて小説を書いたときの話です。ですが考えようによっては、全く練習していない競技の大会に出て1回戦負けをしただけとも言えます。勉強して数をこなして、1回戦くらいは突破できるように頑張りたいですね。

それでは。

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