穢翼のユースティア、クリアしましたので感想書いていきます!10年前の作品ですので、ネタバレや物語の根幹に関わる部分についても書きます。これからプレイするという方はブラウザバックをお願いします。
舞台設定
まず、舞台設定が面白かったですねー!天空に浮かぶ都市、大地はなぞの黒いのに覆われている、都市を浮かせているのは『聖女』の『祈り』である。人に羽が生える病気がある。都市は上層と下層、そして牢獄にわかれている。この時点で、もうめっちゃ面白かったです。そして、あのダークな世界観。僕がやったことのあるエロゲの中でダントツにピリついていました。殺し殺されする展開のゲームをやったことがないわけではありませんが、このゲームではそれが日常なんですよね。牢獄ではいつ後ろから刺されても文句はいえません。刺されるやるが悪いのです。…いや、ハードすぎるでしょう。ですが、それが僕にとっては新鮮であり、刺激的でありました。
キャラクター
キャラクターもよかったです、このゲームのキャラクター、みんな本当にゲームのキャラクターと思えないほど『生きている』感じがするんですよね。特に好きなキャラクターは
主人公の親友であり、不蝕金鎖の頭【ジーク】
ジーク本当にいいキャラクターでした。終始、組織の長としての判断を求められる辛い役回りだったと思います。ですが、その中でも主人公カイムにだけは情をもって接してしまう甘さがあったり、本当に人間味あふれるいい男です。ちなみに上記の台詞は、カイムに対して言ったものです。本当はその場で殺せるのですが、カイムにだけは常に温情をかけてくれます。ジークはカイム好きすぎだろ!
オズ
まず、気に入ったキャラクターの二人目が立ち絵もないただのおっさんであることをお詫びします。でも、やった人ならわかると思うんですよ。オズ、いいですよね。終始有能なジークの片腕、カイムへの信頼も厚く、カイムからの信頼も厚いナイスガイです。画像のシーンはエリスを庇いむち打ち刑を引き受けたカイムにむち打ちをする際のオズの台詞です。ちなみに、昔のむち打ち刑ってめっちゃきついらしいですね。オズはカイム自身が悪いわけではないのを理解しているので、すみませんと謝りつつも、エリスのために堪えてくださいと心を鬼にして刑を執行するわけです。
聖女イレーヌ(コレット)
イレーヌも、よかったです。最初見た目と中身のギャップが激しすぎて、何なんだこの子は、面白すぎる!となったのを覚えています。そして何より画像の場面、ここ本当にすごいんですよ。今までの伏線と関係性と、そして何よりコレットという人間であれば、こう動くしかない、というところをやってくれるんですよね、このシーン。本当に震えました。穢翼のユースティアで2番目に好きなシーンです。
エリス
エリス本当にいい女です。この画像の場面で評価が最高になりました。明日死ぬかもしれない、だからすると決めたことをする、と言って、カイムが身請けしたときに支払った金を変えずシーンです。このときに言う台詞がまた、いいんですよ!あまりに好きなので、そのまま書かせていただきます。
「崩落が起きてから、たくさんの人を看取ってきたけど」
「人間、後悔を残して死ぬっていうのが、意外と怖いみたい」
「日頃はだらだら生きてるだけなのにね」
後悔を残して死にたくなかったのでカイムに会いにきたエリス、そしてそのエリスと話し、自分を取り戻すカイム。最後の最後にカイムに自分を取り戻させてくれたのが、ずっとカイムと一緒にいたこの少女であった場面は、このゲームで1番好きな場面です。
オープニング
穢翼のユースティアを語るとしたら、絶対に外せないポイントなのではないでしょうか。そう、オープニング【Asphodelus -アスフォデルス-】です。はじめてこのオープニングを見たときは、本当にエロゲのオープニングなのか?なんだこのゲーム、曲良すぎる、世界観凄すぎる、いったいなんなんだ!となったことを覚えています。
感想
穢翼のユースティア、本当に面白かったですね。終始ハードな世界観、秀逸なBGM、べっかんこう先生の描く魅力的なキャラクター。全てのクオリティが高く、最近のゲームにも劣らない、まごうことない名作です。後半は面白すぎて辞めどころがなく、久しぶりに夜中の3時頃までゲームをやってしまいました。では総合評価をしていこうと思います。
ゲーム全体の総合評価としては
キャラクター 8
シナリオ 9
音楽 7
立ち絵 9
一枚絵 8
総合評価 8
です。
正直、やったのが発売当時であったら10点満点をつけていたかもしれません。本当に面白かったです。またオーガストのゲームをプレイするのが初めてだったので、それも新鮮でした。また次のゲームをはじめようと思います。
それでは。
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