アメイジング・グレイス【感想】

ゲーム

アメイジング・グレイス、クリアしました!感想書いていきます!

まず、面白かったかどうか、という話なのですが…面白かったです。本当に、面白かった。最初から始めるを選択して、5分で超絶面白いです。未プレイの方は『え?そんなことある?』と思うと思いますが、プレイ済みの方はわかると思います。あの『声』で物語にぐっと引き込まれ、そのままラストまで一直線です。ネタバレ全開で行きますので、未プレイの方はブラウザバックをしてバックした勢いでそのままエロゲ屋さんにゴーしてください。保証します、その価値あります。

登場人物紹介

特に好きな登場人物を二人紹介します。このゲームやった方は恐らく、全員がこの2人は好きなのではないかな、と思いますが…。

サクヤ

やっぱり、サクヤ、好きです。正直、劇中1週目のサクヤの雰囲気と、かまくらの中での『先輩は、まだ思い出せませんか?』の台詞の時点で、この子は主人公とこの世界について何か知ってる、何ならこの子も外の人間かもしれない、と思っていました。(外の人間であるという予想は外れましたが)

サクヤ本当に好きです。セリフも性格も、キャラデザも最高なのですが、サクヤだけなんですよね。最初から最後まで、何ならゲームで主人公が目覚める前も、ずっと主人公を想い続けていたヒロインは。終始かなり直接的に好意をぶつけてきます。こんな女の子、好きになるに決まっているじゃないですか。それだけに、サクヤルートラストで『この運命を受け入れない』を選んぶのは辛かったです。そして、グランドエンド直前の「どうしてあの時に終わってくれなかったんですか」という台詞、本当に重かったです。他の女の子は、ユネも含めて実質的にはそこまで長い時間一緒にいたわけではありません。彼女たちの認識でも、そうです(ループを自覚しているのはシュウとサクヤだけなので)。しかし、サクヤだけは違います。他のヒロインとは違い、けた違いに長い時間をシュウと共に過ごしています。

歴史が違うんだよ、と声が聞こえてきそうです。

リリィ

リリィ先生も好きです。途中までは、黒幕だと思っていました。何となく台詞が棒読みっぽいのですが、僕この声すきなんですよねぇ…。今はもうリリィ先生のこの棒読みっぽい感じが癖になっています。聞けば聞くほど好きになる。この桜上水琥珀という声優さん、要チェックです。

キャラクターも面白く、下ネタに耐性がない人なのですが、全然下ネタ関係ない話をしているのに勝手に下ネタを想像して慌てます。リリィ先生のこのネタ毎回笑いました。

このゲームで最初に出てくるキャラクターで、このゲームで数少ない大人、何か知っている雰囲気、『敵』側だと思っていたのですが、ミスリードでしたねー。なんというか、まあ味方でもないのですが。

【感想】

アメイジング・グレイス、ゲームとかで検索すると検索予測に「伏線」と出てくるほどの、伏線ゲー!…というほどではありませんでした。もちろん伏線は散りばめられていますし、作品の面白さを引き上げています。しかしそれ以上にアメイジング・グレイスの面白さを、評価をここまで高いものにしているのは、世界観の素晴らしさです。【オーロラ】という巨大な壁に閉ざされた町、101年前に壁の外の世界は滅んでいる。生活感は我々の認識している現代より遥か昔でありながら指紋認証や音声認識があるという、ちぐはぐな「不自然な」世界であることが秀逸でした。そして、序盤のキャラクターの掛け合いやヒロインとの交流が非常に楽しくて、受け入れちゃってるんですよね。これ完全にこの町の住人と同じマインドでした。「そういうものだから」といつの間にか受け入れてる自分がいたことが、恐ろしいです。そして、それをアポカリプスの後に、プレイヤーに見せつけてくる、完璧に計算しつくされたシナリオだと思います。本当に、面白い。

物語序盤から度々登場していた『落書き事件』の場面は、あまりの衝撃でゾッとして全身に鳥肌が立ちました。シュウが狼狽している中、ユネが何も認識していない、そしてこの町の決定的な事実に気付く、本当に秀逸でした。部屋で一人でプレイしていたのですが、余りの驚きと衝撃で誰に言うわけでもなく声が出てしまいました。他のキャラクターが壁画と言っていて、でもどのループでもそれを確認しに行くことはなく、プレイヤーは気になっているんですよね、いったいどんな『絵』なんだ?となっているんですよ。その正体が彼らにとっては『壁画』であり、単なる『模様』であり、我々にとっての『文字』であった。何度も言いますが、衝撃でした。あのシーンは僕がプレイしてきたエロゲの中でも過去最高の最大瞬間風速を記録したと思います。

本当に名作でした。買ってよかった、やってよかったと思わせる作品です。点数を付けていきます。

キャラクター  9

シナリオ   10

音楽      6

立ち絵    10

一枚絵     9

総合評価    9

ここまで書きませんでしたが、絵もめっっっちゃくちゃに可愛いです。立ち絵も一枚絵も最高です。梱枝りこ先生の描く柔らかくて可愛い女の子の魅力が全開で詰まっています。BGMと曲は…、うん、普通です。悪くはないですが、特段記憶に残るものはありませんでした。本当に、惜しいんですよこれ…。音楽以外は全て満点に近いのに…。

最初にも書きましたが、買って絶対に損はないと言える一作です。まあ、このブログをここまで読んでくださる方はみなさんプレイ済みだと思いますが…。

現在同じきゃべつそふとの『さくらの雲*スカアレットの恋』をプレイ開始しました。これも、2020年で白昼夢の青写真と並ぶ最高傑作の1つと言われる名作らしいので、楽しみです。クリアしましたら、感想書いていこうと思います。

それでは。

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